これからのファッションを考える。

高級ドレスや飾りのついた帽子がその人のステータスを示す時代ははるか昔のものとなった。今では誰もが同じような服装に身を包んでいる。
ファッションが特別な存在ではなく、当たり前の時代。
それでも、ファストファッションであふれ、手頃にコスパの良い商品を安易に選び、身につけてしまっていることに少し疲れてきてはいないだろうか?
身につけられればいいという消耗品の考え方は人の心も消耗させる。
たった一枚の薄いシルク生地。だけど、そこに描かれるアートな世界は見る人の心をきっと豊かにしてくれる。そして、身に着ける人の心に自信と誇りを植え付けるだろう。そうでなかったら、芸術はいまごろとっくに廃れてしまっているはずだから。

ハンドメイドという贅沢

CRAFT

手染めへの愛着

トレース→感光現像処理→試し刷り→手捻染→蒸し、洗い、乾燥→裁断→縫製。作業工程のほぼすべてが、横浜の職人さんの手作業によって行われています。特に手捺染の工程は手間がかかる上に体力を使う大変な作業ですが、それだからこそ機械製造とは違った絶妙な風合いを生み出せるのです。現在、捻染技術を継承する職人はごく僅かしか存在していません。

ART

上質、横浜シルク

横浜シルクは、身につけた女性を魅了する独特な色彩と肌触りを持っています。特に繊細な柄に鮮やかな色使いは、150年以上続く匠の技があるからこその表現。ヨーロッパの気候では、生地が厚くなりがちなため、薄地へのプリントのノウハウが少ないのです。そのため、横浜の手捺染の持つ薄地へのクリアなプリント技術は、現在も世界トップクラスの品質となっています。

DESIGN

意匠に込めた思い

鮮やかなシルクスカーフにはコーデを一変する力があります。特に、スカーフを巻くときに重要なのが2本の対角線。この対角線が巻いたときの印象を決定付けます。ドットワイ(.Y)では、一流のデザイナーと共にスカーフに似合うデザインを1年がかりで作り上げ、他では得られない緻密に計算されたデザインスカーフを提供しています。

CULTURE

文化の継承

毎年多くのスカーフ職人を失っていく日本の現状。数少ないスカーフ工房も都市部の横浜から地方へ生産拠点を移すところが増えています。ドットワイ(.Y)のスカーフは、本物の横浜製にこだわる希少な工房で生産されています。そのため、大量生産ができず、販売も限られてしまいます。それでも国産とハンドメイドにこだわるのは、身近な伝統を守ることが多様性を持続させ、未来への架け橋になると信じているからです。